2012年6月23日土曜日

魔法少女まどか☆マギカの再放送を見終わって


面白かったです。

以下、全話を見終わった感想を綴りますが、ネタバレは嫌いなので、2話目以降の内容に触れないようにします。そのため、観ている人には奥歯に物が詰まったような書き方に感じるかもしれませんが、ご容赦下さい。放送は終了しているから、ネタバレしても良いような気もしますが。

魔法少女まどか☆マギカ(以下、まどマギ)は大変に優れたSFだと思います。
まず、こちらで以前も述べた、「リアリティ」があることです。ご都合主義のような後付けの設定はなく、全話を通して全ての内容に必然を感じられます。
   キュウベイの存在を仮定する。→Bとなる。
   Bが存在するなら→Cとなる。
   Cが存在するなら→Dとなる。
   Dが存在するなら・・・・・・
まさにガジェットを想定し、「人が、社会が、人類が、世界がそれにどう対応するのか」という考え方で話が構成されています。
各話の進み方も秀逸です。常に新しい情報が付加されていき、その中で楽しく観ている側が翻弄されます。残念なSFでありがちなのが、世界観などの裏設定の説明に追われるということがあります。しかしまどマギでは情報の付加がテンポよく行われます。
また、視点・語り部の設定がきちんと行われていることも良かったです。話は最終話に向けて一気に壮大な物語へと広がっていきますが、その中で語り部の存在が徐々に浮き上がるようになっています。オープニング曲が1曲というのも良かったです。歌詞も良く練られたものです。
改めて振り返ってみると、製作時に全ての内容をよく練って、作り込まれているということだと思います。だからこそ、始めから最後まで面白かったのだと思うのです。